11.おわりに

昨今、コロナ危機で医療・健康の進化が加速されています。予防を主体としたヘルスケアの社会も大きく変革しようとしております。ポスト・コロナ時代のヘルスケアニューフロンティアの1つとして、特殊環境(過重力)装置の中は、宇宙医学の1つとしても位置ずけ…

10.過重力(特殊環境)は空極の予防医学

(1) 今なぜ予防医学でしょうか? 日本の医療は車と同じように考えると、事故(病気)が起きてから修理(治療)する(治療医学) が主流です。医療保険費は43兆にもなります。一方日本の高齢化も進み、日本は世界有数の長寿国であり、2025年は人口の25%が高齢者に…

9.アンチエイジング医学と特殊環境(過重力)

(1)宇宙医学の進歩 宇宙飛行士に起こる人体の変化は、地球で暮らしている我々の老化現象と類似していることが多い。逆に言えば宇宙医学の成果を人類の健康長寿に生かすことが究極の予防医学と思われます。宇宙では温度変化に対する反応は、皮膚の血流が低下…

8.過重力訓練施設は安全か?

(1) ジェットコースター、 デズニーランドは大好きでよく娘と出かけ娘の好きなジェットコースターは、歳を取るほど苦手となり2Gでも呼吸困難、皮下出血、意識消失の症例を見ていますので、ついつい足が遠ざかり専ら好きな(海底2万マイル)に入場 していました…

7.日本坑加齢学会(アンチエイジング)と宇宙医学

数年前、横浜で行われた日本坑加齢学会に参加しましたが美容関係者の集まりのように感じ馴染めませんでした。 その後学会雑誌が送られてくる中で下記参考資料の宇宙航空医学に関する特集号は、極めて優れ物で関心があり宇宙医学の最先端が網羅されていました…

6.藤田先生(防衛医科大学教授)より過重力の安全性を伝授いただく

前述した田口副学長(医療創生大学)は、考案しドラゴンボウルに出てくるような過重力の実験室を民間レベルで営業しようとお考えになっています。また既にお考えは特許をお取りであり極めて興味深い施設であります。しかしブログ4においても航空医学実験隊にて…

5.宇宙航空医学学会との出会い

昨年6月田口医療創生大学副学長に誘われて千葉県佐倉で行われた宇宙医学の 学会(下記参考資料、大会長 和気秀文)に参加しました。昼の学会総会の時は防衛医科大学の時教えた学生がたくさん挨拶してくださりましたが、皆立派な医師・医官となっていてビックリ…

4.特殊環境(低圧・低酸素・重力)による航空医学の研究

30年前の航空医学実験隊は埼玉県の航空自衛隊の入間基地に細々とあり、当時、陸・海と違い予算が少ないのかなぁーと思いました、しかし今はJAXAが存在して国家の宇宙プロジクトになりました。その医師のトップは防衛医大出身の三丸先生になり、夢は広がりま…

3.特殊環境(高圧・高酸素)における潜函病(減圧症)の研究

横須賀は海軍・海上自衛隊の街でありますが、私は防衛医科大学第3内科の呼吸器内科講師の時代、横須賀のはずれにある潜水医学実験隊をしばしば訪れました。防衛医科大学は当時ヨット同行会があリ、私は同行会長を努めていましたので実験隊で研究後は学生と一…

2.特殊環境(低圧・低酸素)による高山病(高地性肺水腫)の研究

長野県松本市は日本アルプスの麓にあり登山のメッカでもあります。当時都会のサラリーマンが夜行で来て、そのまま2500m以上に登山し、高山病罹患して下山途中沢に落ちて、山岳救助隊にてフェリコプターで信州大学病院に搬送されるケースが多く見られました。…

1.特殊環境(低温・低湿度)における気道への影響

私のフランス4年間留学時代の研究テーマの1つは、口から吸った酸素がどのように肺まで流体力学として運ばれるか?が1つのテーマでありました。特に気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんは末梢の気管支には炎症の燃えかすである喀痰などが詰まってい…

はじめに

2年半前、医療創生大学(磐城)の入学式列席後、大学を後に東京へ帰宅しようとしたとき、「帰りのヘリコプターの席がひとつ空いているので乗らないか?」と総長からお誘い頂きました。分に過ぎるとはいえ、私の恩人であり尊敬して止まない総長兼理事長先生か…