3.特殊環境(高圧・高酸素)における潜函病(減圧症)の研究

 横須賀は海軍・海上自衛隊の街でありますが、私は防衛医科大学第3内科の呼吸器内科講師の時代、横須賀のはずれにある潜水医学実験隊をしばしば訪れました。防衛医科大学は当時ヨット同行会があリ、私は同行会長を努めていましたので実験隊で研究後は学生と一緒に小型ヨットでツーリングを楽しみました。ちなみに小型(Y15)のヨットハーバーは少年海上自衛隊の入江でした。郷里信州には海がなく幼少の時は親に連れられ日本海に海水浴に行きましたが、日本海の海は怖い印象が強く感じましたしかし湘南、横須賀の海は穏やかでセーリングが楽しい日々でした。潜水医学実験隊での研究は肺拡散機能、酸素運搬の異常環境(高圧)負荷によるメカニズムの研究で、臨床の応用としては人工呼吸器の作製の研究にまで応用されましたが、極めて難解であり、基礎研究のみに終わりました。横須賀での思い出は横須賀カレーを頰ぶりながらホーカーを覚えたことであります。海軍はけして麻雀をしなく、トランプ遊ぶが得意であります。潜水艦で麻雀をしたら、敵の音波探知機に見つかるからだそうです。

 

参考資料:臨床呼吸生理学(Ⅰ)   本田良行、環境の変化に対する呼吸の適応。

高圧の影響、小林庄一。真興交易医書出版部。