4.特殊環境(低圧・低酸素・重力)による航空医学の研究

30年前の航空医学実験隊は埼玉県の航空自衛隊の入間基地に細々とあり、当時、陸・海と違い予算が少ないのかなぁーと思いました、しかし今はJAXAが存在して国家の宇宙プロジクトになりました。その医師のトップは防衛医大出身の三丸先生になり、夢は広がります。当時の航空医学実験隊の研究の主体は動物実験の域を脱していなく、過重力をかけた時の動物実験でありました。過重力をかけた時の安全性は動物の生理学的モニターを集めた実験でしたので、臨床応用が出来なくプロジクトを中止しました。いま米国では陸・海・空に加え宇宙軍が創設され、本邦も検討されている時代、宇宙特に過重力の異常環境下は、生体特に筋肉には良い影響を与え夢は広がります。過重力の異常環境下では、未知の分野ですが、人類に多大な恩恵を与えるのは、自明の理です。今後が楽しみです。

 

参考資料:臨床呼吸生理学(2)本田良行、低圧の影響。環境の変化に対する呼吸の適応。万木良平。